2022年夏に性教育のススメvol.1を開催。今度はもっと沢山の人に来てほしいという想いが、vol.2の開催に繋がりました。参加してくださった方々、拡散等に協力をしてくださった皆様、ありがとうございました! 特に年度末のお忙しい時期の週末に、2時間という長時間を割いて今回のイベントに参加してくださった方々には感謝をしてもしきれません。イベントに不慣れで色々と不手際の多かった私たちを暖かく見守ってくださり、アクティビティにも積極的に取り組んでくださった皆様のおかげで、性教育のススメvol.2を完走することが出来ました。本当にありがとうございました!!
今回は、Day1,Day3の一部とDay2後半の性暴力のパートを担当したしいのから、Day2のご報告をさせていただきます。
Day2は以下の内容でお送りしました。
・【スライド発表】包括的性教育における人間関係(家族・友人・恋愛関係の境界線)
・【スライド発表】子どもたちの人生の中の性被害、性暴力
・【アクティビティ】性暴力被害支援のロールプレイング
・【アクティビティ】人生設計のワークショップ
包括的性教育の中で人間関係をどう伝えられるのか、という問いには答えがありません。分かりやすくて役に立つ授業を作りたいという想いはみんな変わらないのですが、メンバーそれぞれの経験や困難さが異なるために、強調するべきメッセージについてはなかなか意見が合いませんでした。それでも考えをすり合わせながら、「未来の子どもたちのために」伝えたい内容をまとめることができました。 包括的性教育の中心に据えられている一方で、授業の中で扱われることの少ない【人間関係】というテーマについて、一つの実践を出来たことがとても嬉しいです。
自分の友人達は、幼少期の兄弟からの性暴力や夜道での知らない人からの性被害、電車内での強制わいせつを経験していて、そのせいで人生の選択肢を狭められているという状況にもどかしさを感じてきました。私自身も日本に生きる一人の女子として、当たり前に性暴力を経験してきました。こういった背景から、今回自分の担当した【性暴力】というテーマはどうしても強い思いがこもってしまうものでした。 性暴力被害の減少、性暴力被害者への対応の改善、性暴力を許容しない空気の醸成の為に、本講座がほんの少しでも貢献できて入れば嬉しい限りです。
性暴力被害支援のロールプレイングでは、「もし自分の子どもが性暴力の被害について相談をしてきたらなんて回答する?」という場面設定をしてみました。
性暴力被害に対してどう対応するべきか?知識では知ることができても、実際に自分の身近な人物が相談してきたという場面でどう振舞うのか考えてみると意外と難しく感じられます。参加者の皆様それぞれの伝えたいことは微妙に異なっていて、その一つ一つがとても重要なポイントだったと思います。ロールプレイングの枠を超えて、目の前の人の為に一生懸命に考えてくださっている皆様の姿に感動しました。
最後のアクティビティでは、人生設計を考えるワークショップに取り組んで頂きました。 昔小学校の家庭科の授業で、「いつ結婚するのか」「何人子どもを産むか」を考えたことがあります。当たり前に結婚をして子どもを産むものなのかと思って大きくなってみたら、その当たり前は崩れていてどうしたらいいのか路頭に迷ってしまいそうです。 人生の多様さを実感してもらうためにどんな取り組みができるのか、私たちなりに考えてみたワークショップです。参加者の方にとって楽しい時間になったことを祈っています。
最後に、今回性教育のススメvol.2の開催のために力を寄せてくれた全てのAROWメンバーに感謝を伝えたいです。それぞれ多様な事情を抱えながら、それでも「包括的性教育を日本に広めたい」という想いを持って支えあったメンバーのおかげで、このイベントは開催されました。ミーティング、スライド作成、SNSでの宣伝、ビラ配り、ポスター作成と張り出し・・・沢山の働きが必要な本イベントが完遂されたことで、「日本に充実した性教育を定着させる」というAROWの目標にまた一つ近づくことが出来たのではないでしょうか。
これからも、AROWの活動にご期待ください!
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